『フェルマー予想の話』 木村健一郎 先生
年度 | 平成25年度 |
---|---|
日付 | 平成25年8月9日 |
概要 | 『フェルマー予想の話』 木村健一郎 先生 フランスの数学者フェルマー(1601-1665)は、自分の持っていた本(ディオファントスの「数論」)の余白に次のような意味のことを書きました。 「nが3以上のとき、xn+yn=znをみたす自然数x,y,zは存在しない」 また「私はこのことの真に驚嘆すべき証明を発見したが、この余白はそれを書くには狭すぎる」とも書いています。x2+y2=z2をみたす自然数x,y,zは無数にあるのに、nが3になったとたんに一つも無くなってしまうのです。フェルマーは彼の「証明」を書き残しませんでした。そのためこの主張はフェルマー予想と呼ばれます。その後300年以上にわたりこれを証明しようと多くの試みがなされましたが、誰も成功しませんでした。しかしその努力が数学の進歩のきっかけとなったこともあります(クンマーなど)。 |